病気・疾患について
めやにの多くは風邪をひくと学童期以下の子供に多いインフルエンザ菌という細菌性結膜炎、汚れた手で目をこすったために起こる細菌性結膜炎、そして発熱、のどの痛みを伴ったりするウイルス性結膜炎などがあります。このウイルス性結膜炎のような炎症が強い場合に、時に悪化して”白目”だけでなく”黒目”にも感染をおこすことがあります。早めに点眼の治療が必要です。また、ウイルス性結膜炎(はやり目)は伝染性(接触性)が強く、手洗いが大切です。治るまで幼稚園、保育園は登園できません。
目には涙の通る管があり、これは鼻につながっています。まれにこの管が生後も閉じたままになっている場合があります。このため涙は流れず目にたまり、これに感染を合併し“めやに”も多くなります。 生後6~7ヶ月までに90%以上の方は治癒しますが、 ある程度待っても涙の出かたに変わりなければ、閉じた管を開けるために、細いハリガネの様なもので開放します。点眼薬も併用します。
斜視の原因はわかっていないものが大部分です。しかし内側に寄って見えるだけで実際は斜視でないものもあります。斜視の出現時期、種類などは様々ですが、内側への斜視で共通していえることは、斜視を治療せずにいると弱視といってメガネをかけても視力がでない状態になることです。心配しすぎることなく、もし受診される時はスマートフォンなどで寄り目の時の写真を見せていただくのも参考になります。
乳幼児のほとんどは、下のまつげが内側を向く状態になっております。体の発育と共に、しだいに軽くなっていきます。“まつげ”が目に触れると“黒目”に傷をつくり、異物感や涙の原因になります。学童期になっても治らず、“黒目”の傷も治らない場合は、手術をして“まつげ”を外側にむけます。