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オーエムシーコンタクト

コンタクトレンズの注意点

病気・疾患について


初めてコンタクトレンズを装用される方へ

 受診する前に一度お読みになって予備知識を付けて来られると、さらに深く説明できる他に、装用練習に時間がかかりますので、そこに十分な時間を取ることができます。
 コンタクトレンズを購入するときには、眼科専門医の検査をすすめられております。
コンタクトレンズは厚生労働省の定める高度医療機器に指定されておりますが、残念ながら皆さん自身が気がつかない合併症(角膜内皮の障害、軽度のドライアイ、軽度の角膜混濁などを含める)が増加する一方です。
これらは重症になってはじめて自覚症状に出ます。
最近のアレルギーや花粉症の増加、OA機器、携帯電話などの生活への普及がコンタクト装用の合併症を増やす原因になっております。
普段の心がけとしては、眼の調子がよくないときはコンタクトレンズを中止し、検査によりその原因を見つけ、正しい使用ができるようにアドバイスしてもらいましょう。健康で明るいコンタクトレンズの使用をしていきましょう!!


コンタクトレンズ合併症の具体的な原因としては

1、長時間装用:コンタクトレンズと目の接触時間が長いための目の変化(特に涙、結膜、角膜)
  ※当院では目の健康の為、1日のコンタクトレンズ装用時間を長くても15時間以内にする事をお奨めしています。

2、コンタクトレンズの汚れ: 化粧品・装着時の手指の汚れ・野外でのスポーツ後や調理後などの外的汚れの付着・花粉症などのアレルギー性結膜炎

3、ドライアイ:エアコン・パソコンやスマートフォンなどのOA機器や読書などでの瞬きの低下などがあります。ご自分で原因を理解されている方もいらっしゃいますが、装着しないと見えない不便さもあり「このくらいなら」というような時、合併症で受診されることが多いようです。 


角膜内皮細胞検査について

 コンタクトレンズは美容的にも光学的にも大変すぐれておりますが、その反面、角膜は酸素不足を起こしやすく、誤った取り扱いは重篤なトラブルを起こしかねません。
近年、角膜内皮の状態を拡大して撮影できる器機(スペキュラーマイクロスコープ)が開発され、コンタクトレンズを使用した場合の角膜内皮に及ぼす影響が予想以上に大きいことがわかってきました。
通常、正常成人の角膜内皮細胞密度は1平方ミリメートルあたり3,000~2,500個と報告されております。 快適に使用されていても細胞の減少は生じ、また酸素不足によって一度減少した細胞は増えることはありません。

 当院では、コンタクトレンズを安全に使用して頂く為にスペキュラーマイクロスコープによる角膜内皮細胞の検査を含めた定期検査を行っております。
調子が良くてもお約束の時期(年1回)になりましたら、必ずご来院いただけますようお願いいたします。

以下のような場合に角膜に酸素不足が生じ、内皮細胞の低下を起こしている人が多いのです。

  • メガネを使うことなく、コンタクトレンズのみ長時間の装用をしてきた人 就寝時も装用(連続装用)など
  • 汚れたレンズであることを気づかず、もしくは知っていても無理して装用してきた人
  • アレルギー性結膜炎(花粉症も含む)やドライアイがあり、コンタクトレンズが目の中で はりつきやすい人

コンタクトレンズを使用される方への簡単なアドバイス

・コンタクトレンズの方が見え方は良いけれども、必ずメガネと併用しましょう。
そして家にいるときは、メガネの生活を心がけましょう。

・コンタクトレンズは汚れやキズにより酸素透過性も低下します。いつもきれいな汚れのないレンズを 使用しましょう。購入コストの問題もありますが目の健康にはある程度は考えておかなければなりません。

[ 正常な人 ]
角膜内皮細胞が小さく、ほぼ均一の大きさ

[ コンタクト歴10年 ]
長時間装用、連続装用したこともあり。細胞数1061
角膜内皮細胞が正常に比べ大きくなり、大小不同

[ ソフトコンタクト歴12年 ]
1日17時間装用、アレルギーあり。細胞数820
角膜内皮細胞が大きくなっている (小さい細胞が正常の細胞)


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