瞳イキイキだより

コンタクトレンズの代表的なデータについて

2018年5月16日   瞳イキイキだより  


BC(ベースカーブ):コンタクトレンズのカーブの大きさのことです。上右端のように角膜のカーブより小さいと角膜への接触が減り装用感はよくなりますが、瞬きと共に交換すべきはずの涙が交換しにくくなり張り付きやすくなります。逆に大きすぎると接触が増え装用感が落ち、レンズがずれやすくなります。

S・Dia(サイズ・レンズ径):レンズの大きさです。角膜は平均11mmです。ハードでは8~9mm、ソフトでは12~14mmです。大きいほどコンタクトの動きはゆっくりになり装用感はよくなりますが、涙と酸素交換は減ります。逆に小さいと動きは早くなり涙と酸素の交換には良いですがずれやすくなります。

P(パワー):コンタクトの屈折度数をあらわします。注意点は眼鏡とコンタクトのパワーは角膜と眼鏡距離(約12mm)のため異なることです。またベースカーブ(BC)が変わると涙の量が変わるので度数も変わります。

DK値:素材による酸素透過性をあらわします。しかしDK値が高いことで油断しないように、夜はしっかり外しましょう。例えばシリコンレンズはDK値が高いですが、かためで眼の油成分が付着しやすい傾向があります。

<ポイント> ・眼鏡とコンタクトレンズの度数は同じではありません。
・コンタクトレンズの動きが少しあるくらいが涙の交換と酸素不足予防のためには最適です。
・度数の過矯正の方が増えています。過矯正では乾燥感が悪化します。